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ステンレスとは
ステンレスは英語でstainless steelと言います。stainlessとは「さびない」と言う意味で、ステンレスは「さびにくい」金属として広く世の中に普及しています。業界では「ステン」やJIS記号のSUSにちなんで「サス」と略して呼んだりもします。
ステンレスは鉄(Fe)を主成分(50%以上)とし、クロム(Cr)を10.5%以上含むさびにくい合金で、その国内生産量は年間約250万tで、国民一人あたりにすると年間約21㎏使用していることになります。
鉄やアルミに比べてはるかに耐食性に優れ、美観性も非常に高いステンレスは、その特性を生かして様々な分野で使用されています。例えば、住宅の手すりや建材、食品や医薬品の製造機械、ダムなどの水処理関係、電車などのインフラに至るまで用途は多岐にわたります。
ステンレスの魅力
ステンレスはそのリサイクル性、長寿命、メンテナンスの容易さ、エネルギー効率、環境への影響の低減といった特性により、サステナブルな素材として非常に魅力的です。このため、持続可能な社会を目指す上で、ステンレスの利用は重要な役割を果たしています。
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THE APPEAL of
STAINLESS STEEL5つの魅力
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リサイクル性
ステンレス鋼は100%リサイクル可能です。使用済みのステンレス製品は回収され、新しい製品の原材料として再利用されます。このサイクルは無限に繰り返すことができ、資源の有効活用と廃棄物の削減に大きく寄与します。
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長寿命
ステンレスは耐久性が高く、腐食や酸化に強いため、長期間使用することができます。これは製品の寿命を延ばし、頻繁な交換や修理の必要性を減少させます。その結果、資源消費と廃棄物の発生を抑えることができます。
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メンテナンスの容易さ
ステンレス製品はメンテナンスが容易で、清掃も簡単です。特に衛生面で優れており、食品産業や医療分野で広く使用されています。これは洗浄に必要な化学薬品や水の使用量を減らし、環境への負荷を軽減します。
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エネルギー効率
ステンレスの製造プロセスはエネルギー効率が高く、最新の製造技術を活用することでさらなるエネルギー節約が可能です。また、ステンレスの反射特性は、建築物の冷暖房効率を向上させることができ、エネルギー消費の削減に繋がります。
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環境への影響の低減
ステンレスの生産には有害物質の排出が少なく、環境への負荷が低いです。また、ステンレスは非毒性であり、土壌や水源を汚染しないため、環境保護に貢献します。